覚悟はいいか!【完結しました】
「優………、結婚しよう」
結婚前提の同棲なのだから、その先に"結婚"があると思っている
手を引っ張りながら、聞こえた言葉は聞き間違い?
でも、チラッと見た横顔は耳まで赤くて、ぎゅんと胸が熱くなった
「ゆ、優?」
急に立ち止まった私に、誠さんは不安げに見詰めてきた
どうして………そんな不安な顔
私が断ると思ってる?
悪いのは私か………
ちゃんと答えてない
「してくれないんですか?」
「え?」
「結婚………する気、無かったんですか?」
「違うよ!俺はずっとするつもりだったよ!
でも、ちゃんと言ってなかったから…………
全然ムードもなにもないし、こんな道の真ん中だけど言いたかったんだ
優………俺と結婚してください」
「勿論です
誠さんが貰ってくれなかったら、私どうなるんですか?
誠さん、大好きです
よろしくお願いします」
引き寄せられてしっかり誠さんの腕の中
"可愛い過ぎる"と耳元で言われたら私の身体は熱くなる
「行こう!今日は寝かせないよ」
はっきりと言われて赤くなってしまうけど、嬉しい
お騒がせ夫婦からは、
幸せもお裾分けしてもらったみたい