覚悟はいいか!【完結しました】




「優ちゃんが可愛くて仕方ねぇって感じだな」

「だからさ、あんな事はもう無いことを願うわ」

「あぁ、悪かった」

「誠がさやかさんと対峙する必要があったのはわかってるから
あんたに優ちゃんがいてくれて良かったよ」


司は慈悲深い女だと思う
愛情深く、信頼出来る

大学で初めて会った時はモデルの様な佇まいとクールな性格に男だけでなく女からも憧れの対象だった
だから、洋介と付き合っていると聞いた時には驚いたっけ

付き合いの中で、俺は司には女と言うよりは同士の様な感情を感じていく
好き嫌いもはっきりしている
だから、付き合いやすかった
はっきりと意見も言うから


自分が認めたヤツはとことん可愛がっていた
まぁ、司の性格上そう思えるやつは少なかったが


優はその導線に引っ掛かったのか


「でも、まぁ、司が優ちゃんを気に入るとはね」

「だな」


洋介も意外だったのだろう
今までの付き合いの中で、"女"に対しては深い付き合いはしていなかったから


「あんたは女を見る目が無かったからね
歴代の女は酷かったわ
優ちゃんはすっごく、良い子だもん」

「うん」

「長い付き合いになるんでしょ?」


"長い付き合い"
そうなりたいと思う
そうなりたいと思う相手に出会えた



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