覚悟はいいか!【完結しました】
「でもね、私もほんと不思議
あんた達も知ってるように私は女子の友達はほとんどいないから
優ちゃんは会った瞬間からビビッときちゃった」
「まぁ、わかんねぇことも無いな
優ちゃんって確かに美人だけど可愛いんだよな
可愛がりたくなるって言うか………」
「洋介は可愛がらなくて良いよ」
「何でだよ!」
「まぁまぁ、優ちゃんって、優しさが滲み出てるよね
なんか、それを感じちゃってさ
私のお腹擦ってくれた時には堕ちたわ
優ちゃんみたいな子があんたを癒してくれたんだと思うと嬉しい」
「司…………ありがとうな」
「まぁ、俺たちはT大の家庭教師ゲット出来たからな!
ラッキーってやつ?」
「ほんと、嬉しいわぁ!
息子ならお嫁さんでも!
私は優ちゃんなら娘としても大丈夫よ」
「あほか!家庭教師しか許した覚えはねぇよ!
嫁になんてさせるか!」
思わず突っ込んだ俺に司は心底嫌そうな顔で「冗談よ」と冷たく言い放った
洋介は俺達のやり取りに大爆笑
ほんと、この夫婦は…………
「俺もさ冗談抜きで優ちゃん気に入ってるし、司だってな
だからさ、ちゃんと大事にしてやって
あんな、辛い涙見たくないし」
「あぁ、悪かったな
司が連れて帰ってくれて良かったよ
ありがとう」
何度目になるかわからない謝罪と感謝
あの時、司が偶然会ってなかったら
俺達はもっと複雑に、絡み合っていたかもしれない
何度言っても足りない