覚悟はいいか!【完結しました】
誠さんは、間を置いて「どうして、そんな事態々聞くんだ?」と
私はゴクリと喉を鳴らした
言うしかない
「み、充と言って、も、元カレなんです」
覚悟を決めて捲し立てるように、一気に言い放った
それから、今に至る
何も言わない誠さん
誠さん……………怒った?
やっぱり、嫌だよね?
「優…………」
やっと、誠さんが私の名前を呼んでくれたので俯いていた顔を漸く上げた
「!!っっ………」
急に奪われた唇と呼吸
苦しくなる呼吸に顔を動かそうとするけど誠さんに頭をしっかり捕まれていて動かせない
いつもと違うキスに私は苦しくなる
これが、今の誠さんの気持ち?
胸がぎゅっと掴まれて苦しい
誠さん、ごめんなさい
つーっと流れる涙に優しい誠さんが気付かないはずない
涙を唇で優しく触れていく
その、優しさにまた、涙が溢れていく
「ごめん、優…………今日は抱かせて」
掠れた声は誠さんも辛いんだとわかる
私は誠さんの首に自分の手を伸ばしてぐっと引き寄せた
キスを請う
その先を請う
「優…………優…………」
いつもよりも何度も絶頂を迎えながらも耐えた
少しでも長く誠さんを感じたい
「誠さん…………大好き…………」
「優…………優…………愛してる
誰にも渡さない」
いつもよりも長く愛されて
私は意識を手放した