覚悟はいいか!【完結しました】


なのに、その言葉を後悔するはめに
"わかった"と言ってれば良かったと…………



「な、なんでって………
美幸、めっちゃ可愛いし
なんか"幼なじみって良いね"って言った時、ちょっと照れてたみたいだし
美幸の照れるとこなんて滅多に見れなくて、めちゃくちゃ可愛かったし
美幸って何故だか津川と仲良いから気に入らなかったけど
小学校行ってからは"優、優"って気に入らなかったけど
津川と仲良く話をしてる美幸は笑ってるし、可愛くて
本当は俺にだけ見せて欲しいけど…………」


おい!
"気に入らなかった"って二回言ったな!
しかも、今の会話の中で何回"可愛い"って言った?
何これ?
むず痒い、いや、なんか…………ウザそうだ


「二人は付き合ってるの?」


思わず聞いてしまった
付き合ってるなら少しショックだ
美幸からは聞いてないから……

でも、たぶん付き合ってないはず
もし、そうなら絶対、美幸は言ってくれる

"え?"と言って真っ赤になって照れる南くんに聞かなければ良かったとまた、後悔したのは言うまでもない


「え、いや、付き合うだなんて!
いや、俺は別にいいんだよ?
つ、津川は、み、美幸から、な、何か聞いてる?」


いや、何一人でテンパってるの!
吃り過ぎだから!

何だか一人で真っ赤になって照れたり焦ったり面倒臭い

危険な匂いがする
面倒で、なによりウザい
これは、適当に流して今後関わらない方がいいな


「ごめん、何も知らないや」


南隆也
こいつは、残念なイケメンだ


私はさっさと立ち去った



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