覚悟はいいか!【完結しました】
「そうなんだよ!津川からも美幸に言ってやってくれよ!
俺と居るようにって!
不本意だけど美幸は津川の言うこと聞くみたいだし!
あいつ、もう告白とかされてるだろ?
俺の傍にいる方が安全じゃね?
いや、寧ろ……………つ、つ、つ、付き合ってやっても…………
お、俺、か、か、彼女には優しいし
まぁ、誰でも彼女にさせねぇけどさ
み、み、み、美幸なら昔から知ってるし仕方ないけど……………」
こいつ、バカだ
今さら何を隠すのか
何を勝手に照れてるのか
やたらと、俺様を発揮しようとしているけど
真っ赤な顔には似合わない
それでも、ふいに沸き上がってきた、興味
私が、大きな後悔をするのは10秒後
「南くんて、いつから美幸の事が好きなの?」
バカは私だった
それに気付いたのは、南くんが整った顔をみるみるうちに真っ赤にさせて乙女のように顔を背けた時だ
一瞬で気付いた、こいつのスイッチを押してしまったと
私はすかさず、「あ、別に言わなくていい」と言うつもりだったけど一秒負けた
直ぐ様真っ赤な顔で「いつから気付いた?」と
いやいや、気付かないとでも?
「は、初めから」
無視をするのは憚れる
仕方なく言えば満面の笑みを浮かべた