覚悟はいいか!【完結しました】
なに?この可愛いこ!
真っ赤になった顔を隠している美幸は強烈に可愛い
隆也には見せたくない、なんて……そんなことを思う自分に
私は彼氏か!と自分で突っ込みそうになった
「うん、でも今は私は美幸と一緒にいたいな
隆也、うるさいし」
いつかは、二人は付き合うだろうな
それまでは、美幸を独り占めしよかな
それは、きっと遠くない未来だと思うから
隆也はきっとこんな、可愛い美幸の気持ちに気付いてない
隆也も私には「美幸、可愛い」とか「好きすぎてヤバい」なんて言うくせに、美幸の前では何故だか俺様
どんな需要があるのだろう
「好き」も「付き合って」も言えないただのヘタレだ
暇があれば、私にグチグチと、「美幸に好きになってもらえたら、死ねる」とか「美幸が他の男と付き合ったりなんてしたら、殺れる」とか物騒な事を言ってくる始末
「うん」
可愛くて、優しい美幸
隆也が夢中になるのもわかる
夢中になりすぎて、肝心の美幸の気持ちに気付かないなんて
美幸は隆也の気持ちには気付いてる
バカなオトコ
でも、私はまだ協力してやらない
まさか、それが三年以上も先になるなんて思ってもいなかったけど…………