覚悟はいいか!【完結しました】
好きって言いたい
「優、こっち来て」
誠さんに呼ばれて、彼に近付いた
ソファーに座っていた彼に引き寄せられ彼に跨ぐように座らされる
「キャッ」
「優、俺から離れないで」
そう言ってぎゅっと抱き締めてくる
いつも、彼は不安そうにしている
あれから一ヶ月が経った
私たちはお付き合いしている
あの日、もう一度抱かれて彼から付き合って欲しいと言われて私は完全に堕ちてしまった
彼はあの日から毎日私の家に来ている
同棲ではない
週末以外は家にちゃんと帰ってる
平日は少しの時間だけでも会いに来て、ただ抱き締めて帰ることもある
「離れないよ?」
彼は怖いのかも知れない
元カノの様に捨てられないか
私だってそう
元カレの様に振られるんじゃないかって
でも、私は少し変わった
もし、誠さんに振られても以前の様にはならない
たぶん、振られても追いかけるかも
私は誠さんに愛することを教えてもらった
たった一ヶ月
一ヶ月前は誠さんの事はただの上司としてしか見てなかったのに
人の気持ちってわからない
「優の事、狙ってるヤツが多くてムカつく
愛想振りまきすぎ
優、可愛いんだからな!気を付けて」
弱っている誠さんは凄い
私よりもモテるのは貴方でしょ
私よりも可愛いのも貴方だよ!と言ってやりたい
隠すことない嫉妬は私の心をキュンとさせた