覚悟はいいか！【完結しました】

「優ちゃんは誠と同じ会社だよね？」

「あ、はい」

「大学は？」

「え、あ、」

「あの会社、一流の大学からしか取らないって有名じゃん？」

「そうなんですか？」

「そうだよ、優ちゃんは？
俺たち大学一緒だったんだよ
誠の大学知ってる？」

「あ、噂ではW大って………」

「さすが、誠！噂になるんだ！
で？優ちゃんは？」

「お前、しつこい
どこでも良いだろ？」

「だって！絶対優ちゃんミスキャンパスだろ！
気になるじゃん！」


洋介にかかると皆このペースに呑まれてしまう
人との間合いがうまいんだよな
うるさいことも多いが、嫌になることはない


「T大学です、ちなみにミスキャンパスではありません」

「「「え？」」」

「えっと、ミスキャンパスでは………」

「違う違う！大学！」

「あ、T大学です」

「「えー！！！」」


俺は言葉にならなかった
おいおい、スペック盛りすぎだろ


「こ、高校は………もしかしてT高？」

「あ、はい」

「お友達も？」

「はい」

「「やべー！！」」


司までもが、洋介と同じようにムンクの叫び
同じ姿に笑えてくる


「ふふ、」


あ、笑った
俺の一番好きな笑顔


「あ、キュンときた」

「司、悪い、俺も」

二人のコントのようなやり取りに優はニコニコ笑っている


俺の彼女はどうやら俺が思ってた以上にハイスペックな女みたいです