覚悟はいいか!【完結しました】
あ、もしかして……
私は嬉しくなって、口元が緩む
「あれ?気付いちゃったか?
あの時、お前に背中押してもらって無かったら今の俺たちは無かったと思う
美幸のそばにずっとお前がいたから、今の俺たちがあるんだ」
隆也の言葉に涙腺が緩んだ
「俺たち結婚する」
その言葉に私の涙腺は簡単に崩壊した
「おめでとう」と言いたいのに上手く言えなくて、うんうんと頷くだけ
「優」
美幸が優しく私の名前を呼んで顔を上げた
優しい美幸の顔にまた、涙が零れる
「あんたに祝って欲しい」
まだ、言葉にできていない
私は呼吸を整えて自然に笑顔になる
「美幸、おめでとう!
ずっと大好き!」
「優、ありがとう
私も大好きよ」
「おいおい、俺は?
ほんと、俺はいつもお前の次で一番になれないわ」
「これ以上、隆也がグズグズしてたら別れさせたわよ!
結婚の報告遅いんじゃない?」
「俺は直ぐにでも結婚したかったけど、学生だったし美幸がなぁ
お前がほんと女で良かったわ、男だったらと思うと勝てる気しねぇし
これからも、頼むな」
隆也が真剣にそう言うから私と美幸は吹き出して笑った
隆也は早く結婚したがっていたのも知ってる
何度か泣きついてきた事もあったな
でも、美幸も仕事が楽しかったのも知ってたから
今の時代25歳での結婚なんて早いくらいだし