覚悟はいいか!【完結しました】
「俺さ、優とは付き合う前に抱いたんだ」
「え?そうなの?優ちゃんってそんなこと出来る子?」
「バーで会った日だよな?」
「そう、俺は優の事はずっと好きだった
でも、一回振られてるんだ
まぁ、俺も社内で変な噂されてるのは知ってたからな
軽く付き合わないか?って言ったら、社内恋愛はできないって
それで、恋愛対象にはならないんだって思って
結局合コン行ったりしてたけど、優が好きな気持ちが強くなればなるほど女を抱くなんて出来ないんだよな
あの日ここで会えたのは奇跡だよ
逃したくなかった
必死だったんだ
俺自身、女抱くなんて久し振りすぎたし
本当は優はそんな事を出来る子じゃないよ
振られたばっかりの優の傷付いた弱い心に俺が無理やり入ったんだよ」
「優ちゃん、振るなんて考えられないな
容姿もそうだけど、いい子じゃん
なんか、満足できないとかあんのかな?」
「ヤり逃げ常習犯って」
「「え?」」
「エッチをしたらみんな逃げてく
ヤり逃げ常習犯だって
好きだって愛してるなんて言っても、すぐ逃げられるって大きな目に涙一杯溜めてるの見たら堪らなくなった
そんな男になんて二度と渡さないって」
「あー、なるほどな
まぁ、男の気持ちもわからなくはないよな
でも、情けない男達だな」
「あぁ、そんな男達に傷付けられるなんて二度とごめんだからな
抱けば抱くほど、知れば知るほど好きになる
離れたくないんだよ」
本当は一緒に住みたい
でも、毎日抱いてしまう
絶対、確実に
そうなると、優に嫌われてしまうかもと思って言えないでいた