覚悟はいいか!【完結しました】
いやいや、私と付き合ってるからかも
色気ないし満足できてないのかなぁ
少し気分が落ちそうになるが明日は折角のデートだもん!
嫌な事を考えるの止めよう
めい一杯おしゃれしよ
「優」
「あ、誠さん」
待ち合わせ場所に10分前に着いて直ぐに誠さんが来た
私服姿の誠さんは新鮮でカッコいい
誠さんは、私の腕を掴んだまま微動だにしない
「誠さん?」
「あ、悪い……行こう」
迷わず私の手を取って歩き始めた
こうやって手を繋いで歩くの始めてかも
どうしても社内恋愛って気を使ってしまう
隠すつもりは無いんだけど聞かれないから殆どの人が私たちの事は知らないと思う
「あの人カッコいい」
「あの人彼女かな?」
女性の声が聞こえてふと周りを見渡せば、チラチラ誠さんを見て噂してる
さすが……
見られてることに慣れてるのか誠さんは涼しい顔
こんなカッコいい人の隣が私でいいのかな?
不安になって、ぎゅっと手を握りしめたら、それに気付いたのか同じように握ってくれる
そんな些細な事でも嬉しくなる
「映画おもしろかったですね!」
「あぁ、」
「このあとどうしますか?ショッピングでもします?
夜飯にはまだ早いし」
「優…………あの「誠?」」
誠さんの声に被せて聞こえたのは誠さんの名前を呼ぶ女性の声だった
二人でその声の方を向けば、すごい美人の女性が驚いた様子で立っていた
うわっ!キレイ!
思わず声を上げそうになった