覚悟はいいか!【完結しました】





「じゃあ、俺行くわ」

「え?隆也も一緒に……」

「私は優と二人がいいの、今日は男はいらないの」

「まぁ、ここの男たちには牽制できたみたいだし
じゃあな!美幸、帰り迎えに来るから電話して」


そう言って、隆也は颯爽と出て行った
その後ろ姿はやっぱり、いい男

キャーキャー言っている周りの女性達にはあの幸せオーラは見えていないのだろうかと笑えてくる


「相変わらず、いい男で美幸にデレデレね」

「それって、いい男なの?」


美幸は嬉しそうに笑った
ほんと、幸せそう



「美幸、本当におめでとう!幸せになってね!」

「ありがとう、でも、私はあんたにも幸せになってもらわないと私はいつまでも幸せになれないからね!
優、何度も言うけどあんたはいい女よ
いつもあんたは、私がいるから男に声掛けられるって思ってるけど違うからね!
隆也がどれだけあんたの事も牽制してたか
バカな男に引っ掛からないようにしてたんだよ?」

「え?そうなの?」

「そうなの!充は隆也が認めた男だからあんたに告白させるの許したのよ」

充とは私が高校二年から付き合い始めた彼氏
大好きで、私の全部初めての人
卒業して大学も離れちゃったから会う機会が減ってきて気持ちも冷めてしまって所謂、自然消滅


「そうなんだね、何だか嬉しいなぁ
でも、私の幸せは遠いなぁ」



ヤり逃げされる私には結婚なんて考えられない
そんな日が来るのだろうか……



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