覚悟はいいか!【完結しました】
親友の彼女side司
私は優ちゃんの頭をゆっくりと撫でた
真っ黒でストレートな髪はしっとりとしていて手に心地よかった
優ちゃんは泣き疲れて寝てしまった
優ちゃんの心の叫びは聞いている私たちも辛かった
洋介も泣いている優ちゃんを見れず「辛い」って小さく溢したのを知っていた
でも、誠を真剣に想ってくれている優ちゃんは嬉しかった
誠は本当に辛い思いをしたから……
「別れるのかな?」
「誠が優ちゃん手放すとは思えないけど
ほんと、何やってんだよ!あいつ!」
「優ちゃんが言ってたのって、さやかさんだよね?」
「たぶん、」
私たちも2回ほど会ったことがあった
優ちゃんの言うように凄く綺麗な人だった
私たちよりも3つ上で大人の女って感じだった
挨拶程度だったけど酷く緊張した覚えがある
でも、私たちといても楽しくなさそうで
結局、誠もさやかさんと一緒のときは私たちと一緒に飲むことは無かった
嫌いでは無かったけど、何だか複雑だった事を覚えている
でも、別れた理由を聞いて大嫌いになった
誠意の無いさやかさんが凄く醜く思えた
「洋介…………誠はさやかさんとヨリを戻すのかな?」
「そりゃないだろ、さやかさんと優ちゃんを比べる必要もないよ」
「え?そうなの?凄く綺麗な人だったよね
誠だって、プロポーズしたんでしょ?」