覚悟はいいか!【完結しました】
「プロポーズ紛いだろ?
俺、言っただろ?前の女からレベル上げすぎって
さやかさんと優ちゃんなら誰が見ても優ちゃんの方がいい女!
しかも、誠が溺愛
さやかさんを殴る事はあっても優ちゃんと別れることはないよ
お前だって優ちゃん見た瞬間飛び付いてただろ?」
確かにそうだ
誠が「優」と優しく呼んだ彼女は美人で、でも驚いた顔や恥ずかしそうな顔がすごく可愛かった
一瞬で惹かれた
そのあと一緒に飲んだときも終始、誠はでれでれ
あんな姿は初めて見た
優ちゃんは妊娠してることを知った私のお腹に手をあてて
「あなたの、パパとママすごく素敵な人だよ
元気で産まれてきてね」
その優しい声色に私は涙が零れそうになった
泣き虫な洋介は鼻をすすっていた
ほんと、いい彼女
そんな彼女に出会えた誠は良かったと心底思った
「しかも、T大!」
「ほんと、綺麗で可愛くて頭も良いなんて出来すぎなくらいよね?
誠には勿体ないくらい!
あ、でも家庭教師してもらえるかな?」
「わっ!そうだよな!T大の家庭教師なんて贅沢~!
でも、もし息子だったら誠が許さないだろ?」
「いいのよ!あんな男!誠と別れちゃえ!
誠と別れても私は優ちゃんとは仲良くするから!
私がいい男探してやる!」
ほんと、優ちゃんは魅力的だ
優ちゃんの涙を思い出すと自分も涙が溢れてくる