覚悟はいいか!【完結しました】
「俺の一生の汚点だよ
でも、今はお前なんかよりも遥かに大切な女がいる
二度と俺の前に現れるな!」
「大切なって………さっきの?
子供じゃない!私の方が何倍も楽しませてあげるわ!」
「黙れ!突っ込んで欲しいなら男呼んでやろうか?
お前は遊びでセックスできる汚い女だからな
悪いが俺はお前じゃ勃たねぇよ」
「ひどい」
「ひどい?俺は5年間苦しんできたんだよ
あいつがそれを解してくれたんだ
もう二度と俺の前に現れないでくれ
二度と会いたくねぇ………」
そう言って、俺は部屋を出た
「ホテルを出て直ぐに優に電話したんだ
出てくれないから焦った
家にも帰ってなかったみたいだし
最初、男が出たから優が他の男と一緒にいるのかと思って洋介だってわからなかったんだ
悪かったな」
「誠…………お前、それでちょっとはスッキリしたか?」
「わかんねぇ
もっと言ってやりたいことあったし、殴ってやりたかったけど
優の顔がちらついたら出来なかった
改めて俺には優しかいないって思ったよ」
「そっか、あんた頑張ったわね」
「でもさー、優ちゃん泣かせたのは許せねぇよな」
「そうね、さやかさんと対峙することは必要だったとしても、優ちゃんすごく苦しんでたよ」
「俺もあんな泣いてる優ちゃん、二度と見たくねえわ」
二人は泣きそうに顔を顰めた
俺はもう一度「悪かったな、ありがとう」と頭を下げた