覚悟はいいか!【完結しました】



「誤解すんなよ
なにもしてない
今までの思いぶちまけた
優には聞かせられないな
抱きつかれたけど、投げつけた
俺は今、優以外は近付いただけでも気持ち悪いんだ
絶対、誓う
俺は優には嘘はつかないよ
優が大好きだから
俺がずっと一緒にいたいのは優だけだよ」

「ほ、んと?」

「本当、だからもう一度言ってよ」


ほんとに?
いいの?
私、諦めなくていいの?


「いっぱい泣かせてごめん
司と洋介のとこにいたのはびっくりしたけど
でも、良かった
あのまま、連絡取れなかったらどうしようかと思った」

「ごめんなさい」


凄く心配させた
誠さんだけじゃなくて、洋介さんと司さんにも


「二人に誠さんのこと言っちゃったの
ごめんなさい」

「なんで謝る?優の気持ちあいつらが聞いてくれたんだろ?」

「だって、なんだか、先に友達を味方につけちゃうなんてズルいでしょ?」

「ははっ、そんなこと気にしてたのか?
あいつらはそれくらいでは落ちないよ
優のことわかってくれたから味方についたんだ
俺にでも間違ってたら踏んだり蹴ったりだよ」

「そうなんだ、じゃあ、私はちょっとだけ運がよかったのかな?」


そう言うと、誠さんはぎゅっと抱き締めてくれた
もう二度と触れることはないと思っていた背中に手を添えた


「誠さん…………」

「ん?」

「好きです」


ぎゅーっと苦しいほどに力が入った


「ちょ、誠さん、苦し………」

「可愛い………嬉しい………」


少し涙声だったのは気付かなかったことにしとこうかな?
私も負けじとぎゅっと抱き締めた


「大好き」





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