覚悟はいいか!【完結しました】




「でもね、寧ろ楽しそうにしている貴女に毒気も抜かれちゃった
しかも、資料作成も完璧なんだもん」

「いきなり社長秘書なんて、正直腹立ったし、嫉妬した
今まで他からなんて無かったから」

「でも、続かなかったんだよね
第一秘書の神崎室長だけで第二秘書がいない日が続いてたの」

「色々ごめんなさいね!でも、資料はよろしく!
これからもビシバシ行くからね」

「はい!よろしくお願いします」


"優秀な方たちです"
こうやって、素直に謝ってくれるのも
面と向かって宣戦布告されるのも気持ちがいい
ほんと優秀な方達だ


「そういえば、津川さん大学は?
前は経理だったんだよね?資料作成もほんと凄いし」

「T大です」

「「「「えー!!」」」」

「私達、T大にケンカ売ってたの?」

「うわっ!そりゃ、勝ち目ないわ」

「大学なんて、社会に入れば大きなものじゃないと思いました
勝ち目なんていっぱいありますよ!
ここは優秀な方達がたくさんいるので、まだまだ勉強中です
でも、追い付くようには頑張ってますので」


そう言うと、"追い付かれないようにしなきゃね"と皆で笑った


「ほら、今日は帰ってゆっくりお風呂に浸かって寝なさい
鍵返した時に警備には叱っておくわね!
あとは、私達でやっておくから」


先に帰るのは憚れたが、みんながニコニコと私の背中を押してくれたのでお先に失礼した




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