覚悟はいいか!【完結しました】
「美幸もよく的になってました」
「美幸さん?」
「はい、隆也もあんな感じですが人気あったんで………
女子からの嫉妬も………」
「あぁ………成る程」
「隆也が一秒たりとも離れなかったので」
思い出して笑えてくる
急に笑った私に不思議そうに見ている
「美幸もモテモテだったので、隆也と付き合っていても告白する人がいてるんですよね
呼び出されたら一緒に行くくらい
相手がビビっちゃって泣きつかれたこともあります
本当に片時も離れなかったな」
「泣きつかれた?」
「え?」
急に声のトーンが下がった
今は隆也のヘタレ具合を話してたはず
不味いことはない
あ、前に隆也との関係を疑ってたから?
「ち、違いますよ
泣きつかれたのは相手の………」
「美幸さんに告白していた男子でしょ?」
「は、い………」
「ちっ、俺も同じ高校に行きたかった」
「え?」
「その泣きついた男子は優に惚れるんだろ!」
「ないない!私は全然ないですから!」
「ちっ、その辺の話はまたあの二人に聞く
いや、聞きたくはないな………」
舌打ち多すぎます!
一人でぶつぶつ言ってる誠さん
私は話題を変えようと美幸からの話を思い出して伝えた
「美幸さんが?」
「はい」
「確かに俺も二人の連絡先は知りたい
優から伝えといて、って言いたいけど一度会いたい
明日、俺も休みだし会えないかな?」
「連絡してみます!」
今日をキャンセルしてしまったから気になってた
しかも、誠さんも一緒に会えるなんて嬉しい
すぐに返信が来て、明日四人で会うことになった