覚悟はいいか!【完結しました】
守りたいside誠
「資料室に閉じ込められちゃって」
その声を聞いたとき、大袈裟ではなくで全身の穴と言う穴から嫌な汗が吹き出した
秘書課でのことは、優からも社長である慶太からも聞いていた
嫉妬に駆られた人間に理性なんてない
俺だってそうだ
今、優に何かあったり、優が誰かのものになってしまったら………
「俺、帰るわ」
「え?なんで?彼女の話聞かせろよ」
「その彼女が危険なんだよ、また埋め合わせするから悪いな」
後ろで"危険ってなんだよ"って声がするが無視して店を出た
俺が女を優先するなんてな……
今日は久しぶりに高校の友人たちと会っていた
うちの会社は金曜日は基本ノー残業デー
土日は勿論休み
余裕を持った仕事をしろってやつだ
残業や土日出勤するよりも効率よく一日をこなす
元々優秀な社員が揃ってるから、その辺はみんな優秀だ
ただ、部長になってからの俺は忙しい
優も秘書課に配属になって忙しそうだ
一緒に住んでて良かったと何度も思った
帰ったら優がいる生活は思っていた以上に俺は安らげた
優も美幸さんたちと会うって言ってたのに
秘書課の奴等に何かされたか?
急いでマンションに帰って、湯船につかっている優を見つけて
一緒に入って、少しいや、かなり下半身は反応したが今日は我慢だ
高校時代に嫉妬して
美幸さんからの有難い申し入れは、俺も感じていたことだ
明日、四人で会うことになった