覚悟はいいか!【完結しました】




「安心してください、一番は美幸です」

「だったら、美幸さんに優との親友を辞めろって言われたら?」


隆也さんはハッとした様な表情を見せた
考えたこともなかったのだろう


「泣きます」

「「え?」」

「泣いて、それは、出来ないことを伝えます
そして、そんな事を言った美幸を怒ります」

「別れるって言われたら?」

「それでも、辞めれません
美幸にとっても優が一番ですから
俺はいつも二番なんで」


悟も"はー"っと感嘆の声を上げた
こんな絆があるのかと、感動した


「情けないですがめちゃくちゃ泣きますし、美幸からは離れませんよ
俺、美幸しか女知りませんが美幸以外勃たないんで
その前にそんな事になったら優には殴られるでしょうけどね」

「殴るって、そう言えば優からもよく殴ってたって聞いたけど……」

「あいつ、マジで容赦ないですから誠さんも気を付けて下さいね」


マジなんだ………
ちょっと、どんな風に怒るのか興味ある
俺も殴られたいなんて言ったけど半分、いやかなり本気だ
俺ってMっ気あったのかな…………


「なんでって言われても"優だから"しか言えないな」

「え、」

「さっきの答え………なんでって言われてもなぁ
隆也さんだって美幸さんだからだろ?」

「そうですね、あと、それ………」

「え?」

「隆也で良いですから、誠さんとも長い付き合いになるでしょ?」


それって………
少しは優の彼氏として認めてもらえたのかな?







< 76 / 178 >

この作品をシェア

pagetop