覚悟はいいか!【完結しました】
「美幸ちゃんもだけど、優ちゃんだってモテただろ?」
隆也はチラッと俺を見てきた
俺と隆也はある意味同族だ
嫉妬深いのもわかってるだろう
「この前聞いた……美幸さんに告白してきた男を慰めたとか」
「美幸に告白なんてさせる気は無いですからね
俺にビビって、あいつら優に泣きついてましたね
基本、面倒見いいですから………
美幸を好きになるやつは、美幸の見た目だけのヤツも多かったですけど
優のはマジなヤツです
最初美幸で、優に………なんてヤツも少なくなかったですよ
でも、あいつ、鈍感なんで無自覚に一刀両断してましたね
彼氏もいましたからね」
「ふーん」
「誠、自分から聞いて拗ねるな」
「仕方ないだろ、」
「大学でも、影のミスって呼ばれてたらしいです
あいつ、ミスコンに出るの嫌がったみたいで」
「はぁ~、やっぱりな………」
「大学は違うからあんまりわかりませんが、何気にあいつ、男切らした事ないですからね
別れてもすぐ狙われてましたよ
俺の友達も何人か………」
そのネタはいらない
優がモテるのは会社の中の様子でわかる
慶太にまで惚れられるんだから
ムッとした俺に隆也はニヤリと笑った
こう反応するのわかってたな