略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』
「昨日、大阪、行ったんだろ?
どうなった?」
「別に。
ありがとうって、喜んでくれて、土曜日に
病院に行こうって言ってくれたよ。
私の両親にも挨拶に行くって。」
「で? お前はそれでいいのか?」
「うん。当たり前じゃない。」
「それで後悔しないのか?」
「しないよ。」
「じゃあ、なんで朝からそんな泣きそうな顔
してる?」
結は何も言わなかった。
唇を真一文字に引き結んで、黙っていた。
「結?」
名前を呼んだ瞬間、結の目から涙が溢れ出した。
どうなった?」
「別に。
ありがとうって、喜んでくれて、土曜日に
病院に行こうって言ってくれたよ。
私の両親にも挨拶に行くって。」
「で? お前はそれでいいのか?」
「うん。当たり前じゃない。」
「それで後悔しないのか?」
「しないよ。」
「じゃあ、なんで朝からそんな泣きそうな顔
してる?」
結は何も言わなかった。
唇を真一文字に引き結んで、黙っていた。
「結?」
名前を呼んだ瞬間、結の目から涙が溢れ出した。