略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』
それから、俺たちは、毎日無言で仕事を続けた。

結は、翌日から弁当を持ってくるようになり、昼に話す事もなくなった。

・:*:・:・:・:*:・

4日後 6月14日(金) 19時。

結が久しぶりに残業をしている。

いつも俺から逃げるように、定時になると帰ってたのに。

別に仕事が忙しい訳じゃない。

どうしたんだ?


俺が疑問に思っていると、

「お疲れ様でーす。」

にこやかな王子の微笑みを湛えて、宮本海翔、結の彼氏が現れた。

………そういう事か。

「おお!! 宮本、久しぶり〜!!」

宮本さんは、あっという間にみんなに囲まれて歓迎されている。

「お前、やつれたんじゃないか?」
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