略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』
「だから、今後の体制について相談しようと
思って。
来月から配属される新人を伊藤さんに教育
してもらおうと思ってたけど、無理だし、
小川くんと新人さん2人っていうのも、
仕事にならないしねぇ。」

と言う安達課長に、春山さんが、

「じゃあ、うちから竹本を回して、
新人教育させたらどうです?
竹本なら、6年目だし、面倒見もいいし。」

と言った。

「それもいいね。
他にいい案ある人いる?」

みんな顔を見合わせている。

すると、中橋さんが口を開いた。

「竹本を春山さんとこに残して、春山さんの
下で新人教育したらどうです?
小川の下には、4年目の矢野と2年目の立川を
回して。」

「えっ!?
俺に2年連続で新人見ろって言ってる?」

「なんだかんだ言って、春山、1番、面倒見が
いいじゃん。」

確かに。
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