略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』
俺がそう言うと、結は、何も言えず、俯いてしまった。

「くくっ
結、かわいい。」

俺は、そう言って、結の腰を抱き寄せた。

すると、

「天! これはダメ!」

と、結が、俺の手を叩く。

「なんだよ!?
結がかわいいから、いけないんだろ!?」

それを見て、

「おがわぁ、そんな事してると、お前ら
引き離すぞ。
なんなら、うちの浜井と伊藤、トレードしても
いいんだからな?」

と春山さんが苦笑いした。

「は? それはダメです。」

何気に、春山さん、めっちゃ、結の事構うし。
まさか、結に気がある?

しかも、浜井って、去年の新人じゃん。
まだまだ、使えないし。

「じゃあ、公私の区別をちゃんとつけろ。
社会人として、当然の事だぞ?」

「はい。」

ここは、素直にきくしかない。
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