略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』
「うん。なんだか、素敵すぎて、もったい
ないくらい。」

「では、当日のお料理はご用意できません
でしたが、参考までに召し上がってみて
ください。」

工藤さんに促されて今日のコース料理をいただいた。

どれもこれもとても美味しかった。

「天の方のご両親はなんておっしゃってるの?」

結が聞いた。

「うち? うちは、『あ、そう。』ぐらいな
ものだよ。」

「え? こんな急なのに、驚かれなかった?」

「まぁ、俺が早く結婚したいって言ってた
から、予想してたんだろ?」

食後、俺たちは、本契約を交わした。
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