略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』
猿のお前も…
・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・
猿のお前も…
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翌月曜日の昼休み。
「天、お昼、一緒に行かない?」
珍しく、結から誘ってきた。
こんな事、初めてだ。
「なんだ? 珍しい。4月に雪でも降るのか?」
俺は、嬉しくて舞い上がりそうになるのを抑えて、冗談めかして言った。
すると、
「じゃあ、もういい!」
と、結が怒るから、俺は、慌てて、
「ごめん、嘘、嘘。」
と謝った。
俺たちは、社員食堂に行った。
向かい合わせで腰掛け、食べ始めると、
「天、昨日も一昨日もありがと。」
と結がお礼を言ってきた。
「別に。大した事してないし。」
と照れ臭くなった俺は、結から目を逸らした。
「でね、昨日の夜、海翔から電話があったの。」
は!?
俺は顔を上げた。
「二徹で仕事してたって。
途中で充電が切れて、連絡できなかったん
だって。
全部、私の誤解だったの。
心配かけて、ごめんね。」
ふぅ………
俺は自分を落ち着かせるために、深呼吸をひとつした。
「よかったじゃん。仲直りできたんだろ?」
「うん。」
猿のお前も…
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翌月曜日の昼休み。
「天、お昼、一緒に行かない?」
珍しく、結から誘ってきた。
こんな事、初めてだ。
「なんだ? 珍しい。4月に雪でも降るのか?」
俺は、嬉しくて舞い上がりそうになるのを抑えて、冗談めかして言った。
すると、
「じゃあ、もういい!」
と、結が怒るから、俺は、慌てて、
「ごめん、嘘、嘘。」
と謝った。
俺たちは、社員食堂に行った。
向かい合わせで腰掛け、食べ始めると、
「天、昨日も一昨日もありがと。」
と結がお礼を言ってきた。
「別に。大した事してないし。」
と照れ臭くなった俺は、結から目を逸らした。
「でね、昨日の夜、海翔から電話があったの。」
は!?
俺は顔を上げた。
「二徹で仕事してたって。
途中で充電が切れて、連絡できなかったん
だって。
全部、私の誤解だったの。
心配かけて、ごめんね。」
ふぅ………
俺は自分を落ち着かせるために、深呼吸をひとつした。
「よかったじゃん。仲直りできたんだろ?」
「うん。」