略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』
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19時。

「お腹、空いた。ご飯食べよ。」

結が話し掛けてきた。

「今日はどこ?」

俺が聞くと、

「どこがいい?」

結はトランプのカードのようにいろんな店のメニューを並べた。

すると、俺より先に春山主任が口を開いた。

「俺、パーコー麺食べたい!」

「パーコー麺かぁ。
久しぶりに私も食べようかなぁ。」

結も言うから、

「何それ? 美味しいの?」

と俺は聞いた。

「そっか。
天が来てからは、まだ頼んでなかったかも。
ラーメンの上にお肉が乗ってるの。
割とがっつり系だよ。」

「へぇ〜、じゃ、俺もそれ。」

俺たちの会話を聞きつけて、みんながわらわらと集まって来る。

ここでは、結が出前を取るのに便乗して、みんな出前で晩飯を食べるんだ。

「俺もパーコー。」

「俺、チャーシュー麺の醤油。」

「俺は炒飯と味噌ラーメン。」

結はみんなの注文をメモして、電話をする。

30分後、出前の店員が2人、オカモチ4つと共にやってきた。
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