略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』
4月26日(金)
ゴールデンウィーク前夜の19時半。
俺たちは、いつものように会社で晩飯を食べている。
今日は、安達課長と山村課長の奢りでピザ。
ちょっとしたパーティのように、みんなで会議室でワイワイと食べている。
「お前、ゴールデンウィーク、どうすんの?」
俺は隣に座る結に聞いた。
「3日に海翔が帰って来るって言ってたから、
帰ってきてから決める。
前半だけ実家に帰るのもめんどくさいし、
買い物でも行って、DVDでも見て、のんびり
しようかな?」
よし!
いいタイミング!!
「じゃあ、テニスしないか?」
「テニス!?」
「うん。明後日、学生の頃の仲間とテニス
するから、暇なら来いよ。」
「いいの? 関係ない私が行って?」