略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』
俺たちは、一日中、テニスを楽しんだ。

「お疲れ様〜。ありがとう。」

結は初対面にも拘らず、みんなに挨拶をして、車に乗る。

こういう誰とでも打ち解けられるところ、いいよな。

「今日は誘ってくれてありがと。
めっちゃ、楽しかった。」

結が言うから、

「また、行こうぜ。今度こそ、勝つ!」

と言った。

「ふふっ
いいよ〜。いくらでも受けて立ってあげる。」

結、テニスじゃなくても誘ったら来てくれるかな?

「………お前、明後日、暇?」

「明後日? 30日?
まぁ、空いてるけど?」

「バスケの試合あるんだけど、来ない?」

「バスケ?」

「そう。草バスケ。」
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