略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』
試合後、結が駆け寄って来てくれた。

「天、すごいじゃん!!
めっちゃ、かっこ良かったよ。」

「だろ? 惚れたか?」

「ふふっ、残念。
でも、海翔がいなかったら、惚れてたかも。」

お!?
一歩前進?

「そうか。惜しいな。」

「何が?」

「今なら、弁当のお礼に付き合ってやろうと
思ったのに。」

「ふふっ
何、それ?
モテる男が、その気もないのにそういう事
言うと、あとで修羅場見るよ。」

「見ねぇよ。
俺ははっきり断るからな。」

「モテるってとこは、否定しないんだ?」

「ま、それなりには、な?」

お前にモテなきゃ、意味ないけどな。
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