略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』
・:*:・:・:・:*:・

19時。

俺は駅の反対側にあるショットバーに結を連れて来た。

「で? お前、迷いなく結婚できるのか?
なんか、思うところがあるから、社食では
話せなかったんだろ?」

俺から、口を開いた。

「この前、天と話したでしょ?
一ヶ月で気持ちって、変わるって。」

「ああ。」

「私は、海翔に会えない事に慣れたけど、
海翔は違ったの。
会えない事に耐えられなくなってた。
私たち、反対の方向に変わったんだなぁって
思ったけど、でも、海翔がそんなに私の事を
思ってくれるのが嬉しいから、やっぱり結婚
したいなぁって思ったの。」

「お前、ほんとにそれでいいの?
お前、他に好きな奴いない?」

「そんなのいないよ。」

「ほんとに?
彼氏より、一緒にいて楽しい奴、
一緒にいたい奴、いない?」
< 86 / 212 >

この作品をシェア

pagetop