略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』

「………うん。

っていうか、天、すごい自信だね。
私の気持ちなんて、天に分かるわけない
じゃん。
どんだけ、俺様なの!?」

「ふん。
なんとでも言え。
だけど、覚えとけよ。
女って奴は、どんなに強引に誘われたって、
嫌いな奴とは絶対出かけない。
好きでもない奴の事をずっと考えて弁当を
作ったりしない。
違うか?」

「………うん」

「お前、あの日、言ったじゃん。
弁当を開ける瞬間の俺を見るために、今日の
私は存在するって。

あの日、お前、弁当作りながら、彼氏の事、
考えたか?
あの弁当、ほんとは彼氏に食べて貰いたくて
作ったのか?

違うだろ?
俺のことを思って、俺のためにあの弁当、
作ってくれたんだろ?」

だから、俺にしとけよ。
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