学生二枚
 さっきの失敗で僕は尻込んでいた。


 そのおかげで僕は彼女をじっくり見られた。

 彼女の身長は高いと思っていたけれど、僕とほとんど変わらずいや、ちょっと僕の方が高いぐらいだ。

 彼女の髪がなびく度にシャンプーのような良い香りが漂ってきた。

 僕は何とも言えないこの居心地感を味わっていた。

「あの、どうしたんですか?」
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