学生二枚
 その日僕は変なん夢を見た。

 夢の中で僕は何故か女の子の格好をしていた。

 格好だけではなく髪は肩ぐらいまで伸びていて、爪には綺麗なネイルアートがほどこしてある。

 きわめつけに、僕の隣には顔立ちの良い男の子が立って話をしている。

「どういう事だ?」

 そう思った瞬間に景色が急に変わった。

 見渡す限り海。多分どこかの浜辺だろう。

 やはり隣にはあの男の子。と、男の子の顔がどんどん大きくなっていく。

 いや、違うこれはまさか。

 あと少しで唇と唇が重なるという所で目が覚めた。

「危なかった。」

 体中には大量の汗をかいていた。ベッドは海になっていた。

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