こんな出会いもいいかなって
「あー、先輩に学校で会えなくなる!!!涙」
「まだあと4ヶ月もあんじゃん。」

まだって。4ヶ月しかじゃん!!!うぇーん。

「先輩と離れるなんて嫌だ~。」
「先輩どこに行くか聞いたの?」
「あ、聞いてないや。笑」
「はあ。」

先輩どこ行くんだろ。地元残るのかな?でも、先輩なら他県行きそう。頭いいし。大学に入るなら私も同じ大学に入りたいなー。

「れな、あんた同じ大学がいいとか考えてたでしょ。」
「え、早速バレたか。さすがみっちゃん。」
「もお慣れた。んで、聞かないの?」
「今日聞く~。けど、先輩答えてくれるかなー」
"なにを?"
「うわ!!」

せ、せせせせんぱい。笑
急に来るからビックリしたよ。笑

「先輩、卒業したらどこ行くんですかー?」

私の前にみっちゃんが先輩に質問した。そしたら先輩、
"あ、その事なんだけど。今日話そうと思って探してたとこなんだ。れな、ちょっと来てくれる?"
「はい!みっちゃんちょっと行ってくる~笑」
「あーい」

なんだろ。もしかして、遠く行っちゃうとかじゃないよね。
それか別れるとかじゃないよね。

"れな、あのさ。"

ビクッ。やだ聞きたくない。

"俺アメリカに行こうと思うんだ。" えっ?

まさかの予想的中しちゃったよ。うそでしょ。やだよ先輩

"俺さ映画監督目指してるんだ。それで、卒業したら、留学しようと考えてたんだ。れなと付き合って、すごい迷った。れなを置いて行けないって。でも、お前まだ2年だし流石に学校は辞めさせれない。だから待っててくれる?"

「何年ですか?」
"3年"

そうだったんだ。ちゃんと考えてたんだ。
先輩のこと応援したい!!待つに決まってる!
けど寂しいな。3年って長いんだろうな。

「待ってます!頑張ってください!」
"ありがとう。"

私、ちゃんと笑えてるかな。

"れなおいで。"

そう言って先輩は、私を引き寄せてハグしてくれた。
耳元で、

"ほんとは泣きたいんでしょ。泣いていいよ"

いつも先輩は私の心を読む。なんで分かっちゃうかな。

「うぇーん。先輩だいすきい涙 アメリカでも頑張ってくださいね」
"ありがとう。"
「先輩。わがまま言ってもいいですか?」

1つくらいわがまま言ってもいいよね。

「卒業までの間、そばにいてください。」
"そんなの当たり前。"

卒業したら、この先輩の温もりも強さも声も感じられないんだ。
それからは、先輩とはできるだけ一緒にいるよーにした。
あ、でも、勉強は邪魔しないよーにね!!
登下校は一緒、昼休みも一緒、たまにみっちゃんも一緒に!!あと休みの日は、2人でお互いのしたいことをいっぱいした!
先輩との思い出たくさん増えたな~。写真もたくさん!








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