こんな出会いもいいかなって
そして、私たちにとって初めての大きな壁が訪れた。
それは...《浮気疑惑》
とある、ビデオ通話した時のこと。
その日は、卒業して初めてみっちゃんとお泊まりしてた。
急にみっちゃんに、

「こうき先輩と順調ー?」
「うん、順調だよー!」

順調と言ってもお互い忙しくて、夜しか連絡取り合ってない。しかも、通話も30分するかしないかくらいのレベル。
ビデオ通話しなくなったなーって言ったらみっちゃんが

「今かけてみれば?」って
「無理だよー仕事中だったらどうするの。」
「え、でもさー、この時間帯っていつも通話してる時間じゃない?」
「あ」

ほんとだ。でも連絡来てないしなー。

「携帯貸して!」
「あ!ちょ!!、!」

トゥルルルルルルルルル"もしもし?"

「あ、こうき先輩?」
"あー、冴島?"

冴島は、みっちゃんの名字。

「あのー、れながビデオ通話したかったらしくて、けど邪魔かもって悩んでたんで掛けました。仕事中でした?」
"ううん。ご飯食べてた。けど、もう終わったからいいよ。れなごめんな?"
「あ!ううん!大丈夫!お疲れ様!」

先輩、前髪結んでる。初めて見た。思わず見とれてたら、
"あんま見んなよー照れるだろー" って画面隠した笑 かわいいい!!

すると、みっちゃんが

「ごゆっくりー笑」って部屋から出てった。

初めてこんな話したかもってくらい長時間してた。しかもみっちゃんいつの間にか戻ってきて寝てるし笑
すると、スマホから女の人の声がした。
一瞬しか聞こえなかったし、先輩も何も動じてたかったから、空耳かなって思ってたら。

[こーきー]

え??何?画面に綺麗な女の人写ってるんだけど。
どうして?

"ちょ出てくんなよ。あっち行け。"

しかも日本語じゃん。先輩、アメリカにいるんだよね?日本人もいるの?てか、先輩の家にいるの?やだよそんなの。
泣きそうな声で、

「せん...ぱい?」
"いや、違うんだ。誤解しないで。浮気とかじゃない。"
「じゃあ何でいるの?」
"それは・・・"
「言えないんだ。もういい。ブチッツーツー」


最悪だ。俺。遠距離でただでさえ、不安にさせてるっていうのにこんなの。最低すぎる。
けど、ほんとにこれは違うんだ。こいつは、ただ、俺に荷物を届けてくれただけで。けど、家にいれたことは変わりないし。言い訳にしかならないよな。

先輩。どうして?他の女の人といるの?
しかも、先輩の家で?うわぁーん。やだよ。



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