極上御曹司の愛妻に永久指名されました
「これ寝間着代わり、あとバスタオルとかはバスルームにあるから適当に使っていい」
彼に寝間着を手渡され返事をする。
「うん」
「夕飯は食べたのか?」
私をじっと見つめる風間の質問に淡々と答える。
「ファミレスで食べた」
「じゃあ、もう遅いし、シャワーでも浴びて寝ろ。明日は俺ひとりで出張行くから、お前は休んでいい」
風間は気を使ってくれたのだろう。
でも、出張に行く方が気が紛れる。
「ううん、私も行く。せっかく用意してもらったスーツとキャリーバッグが無駄になるでしょう!」
ドンと風間の胸を叩けば、彼はフッと笑った。
「そうか。それなら尚更、早くシャワー浴びて寝ろ」
風間はポンと私の頭を軽く叩いて、行ってしまった。
「しっかりしなきゃ」
自分にそう言い聞かせると、シャワーを浴びて彼が用意してくれた寝間着に着替えた。
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