極上御曹司の愛妻に永久指名されました
「お前……俺の服着てると中学生くらいに見える」
彼は私を見てクスッと笑うと、立ち上がって隣にあるキッチンの冷蔵庫からペットボトルの水を一本取り出し、私に差し出した。
「ほら。もう寝たかと思った」
「……眠れなくて」
水を受け取りながら答えれば、風間はサイドボードから高そうなブランデーの瓶を取り、グラスに注いで手渡す。
「水よりはこっちの方がきく」
「……ストレートで飲むの?」
ブランデーはあまり口にしたことがない。
アルコール度数強そうだな。
じっとグラスを見つめる私を見て彼が笑みを零した。
「少量だし大丈夫だ。酔っても寝るだけだし」
確かに、すぐに寝るんだし、少しならいいか。
ソファに座ってグイッとブランデーを飲むが、味が苦くてむせた。
ゴホッ、ゴホッと咳き込む私の背中を風間は擦る。
「馬鹿、お前一気に飲み過ぎ」
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