極上御曹司の愛妻に永久指名されました
口の中が熱い。
ううん、身体もカーッと熱くなって、なにも考えられなくなる。
ブランデーのせいもあるかもしれないが、そのとろけるようなキスに頭もなんだかふわふわしてきた。
目がトロンとしてきて、身体の力がガクッと抜ける。
風間はキスを終わらせると、私の背中に腕を回した。
「これで俺がお前を女扱いしてるってわかった?」
ドヤ顔で聞いてくる彼。
「……エロ男爵」
風間を罵るが、もうまぶたが重くて目を開けていられない。
そんな私を優しく抱き締めて、彼は甘い声で告げた。
「俺のことだけ考えろ。そうすれば、悪夢も見ないでぐっすり眠れる」
何を馬鹿なことを……そう思ったが、睡魔が襲ってきて言葉にならなかった。
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