極上御曹司の愛妻に永久指名されました
警戒しながら風間を見れば、彼は鼻で笑った。
「高校生じゃあるまいしそんなことしない。俺はまだ仕事もあるから」
風間はノートパソコンを出してメールをチェックする。
確かに彼が風呂場を覗く姿は想像出来ないかも。
もう風間は私には目を向けず、仕事モードの真剣な顔でパソコン画面を見ている。
チラリと壁時計に目を向ければ、時刻は十時過ぎ。
ひょっとして、土日もこんな風に仕事してるのかな?
御曹司ってもっとお気楽に生きているのかと思ったけど、風間は違う。
「副社長だと一日にメールって何件来るの?」
私の素朴な疑問に風間はメールを打ちながら答える。
「五百通前後かな。もちろん、全てに返事を出すわけじゃないが」
「五百……」
彼の返答に絶句する私。
スケジュールだって数ヶ月先まで詰まってるのに、いつもそんなにメールが届くの?
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