極上御曹司の愛妻に永久指名されました
お布団ふかふか。
畳も新しくていい匂いがするし、気が休まる。
畳で寝るのもいいなあ。
目を閉じるが、風間と同室で気を張っているせいか眠れない。
水でも飲もうかと起き上がろうとしたら、浴室の扉が開く音がした。
あっ、風間が出てきた。
布団を離したこと突っ込まれそうだ。
面倒だから寝た振りをしよう。
そう決めてギュッと目を閉じていたら、風間の声がした。
「真野……寝たのか」
彼がこちらに近づいてくる音がして、心臓がドキドキする。
「こんなに布団離しても、抱きたくなったらいつでも抱けるのにな」
クスッと笑みを零す風間。
彼のとんでもない発言に私はかなり狼狽えていた。
ぎゃ~!
やっぱり襲われる〜!?
お願いだから、風間も変な気起こさずさっさと寝てよ〜!
息を殺して風間の動きを警戒するが、ドッ、ドッ、ドッと鼓動が早くなって息苦しくなってきた。
< 138 / 267 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop