極上御曹司の愛妻に永久指名されました
『嫌!離して!』
力一杯抵抗するが、彼の力が強くて逃れられない。
『なぜ俺から逃げようとするかな?俺はこんなに紫ちゃんに優しくしてあげてるのに。俺の恋人なんだからもっと甘えて欲しいな』
黒沢さんの目が妖しく光る。
このままだと彼に犯されると思った。
『黒沢さんは私の恋人なんかじゃない!』
バタバタ暴れるも、彼に力でねじ伏せられる。
どんなに抵抗しても力の差が歴然で、逃げられない。
『そんなこと言ってられるのも今だけだ。これから名実共に恋人になるんだから』
黒沢さんの顔が迫ってきて、声を限りに叫んだ。
「嫌〜!」
「真野!」
誰かの声が遠くで聞こえて身体を揺すられる。
「黒沢さん、放して!」
黒沢さんから逃れようと激しくもがくと、ガバッと上体を起こされ、逞しい胸に抱き締められた。
怖くて必死に抵抗するが、風間の声が耳元でして……。
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