極上御曹司の愛妻に永久指名されました
彼もシャワーを浴びたのかダークグレーの部屋着に着替えてリラックスムード。
窓辺に行って外の夜景を眺める。
東京タワーもスカイツリーも見えてとても綺麗だ。
じっと見ていると嫌な現実を少し忘れる。
街の灯りが宝石のようにキラキラ輝いて、自分が夜の闇の中に溶けていくような感じがする。
「ああ。明日は予定通り出社する。じゃあ」
風間が電話を終わらせて、私の方にやって来た。
「今の電話、長谷川?」
私の質問に風間は小さく頷いた。
「ああ。業務連絡」
「夜景綺麗だね」
前回来た時は気づかなかったな。
「そうだな。疲れて帰って来たときに夜景を見ると、心がリラックスできる。その袋は?」
風間が私の持っているビニール袋に目を向ける。
「あっ、これ洗濯物なんだけど、洗濯機貸してもらえない?風間のもついでに洗うよ」
私なりに気を利かせたつもりなのだけど、彼は小さく頭を振る。
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