極上御曹司の愛妻に永久指名されました
座卓に金目鯛の煮付け、黒毛和牛のステーキ、刺身の舟盛り、鮑の酒蒸しといった豪華な料理が並ぶ。
「わー、どれも美味しそう〜!」
風間に怒っていたことも忘れ、料理を見て目を輝かせる私。
「全部食べられるかなあ?」
小春も料理を見てニコニコ顔。
「それじゃあ冷めないうちに頂こう」
長谷川の声かけでみんな席に着く。
私の隣が小春で、向かい側の席に風間と長谷川が座る。
「ねえ、ビールとか頼まなくてもいいの?」
前に座っている風間に尋ねたら、彼は落ち着いた大人な顔で返した。
「後で温泉に入るから、今は飲まない」
「風呂場で倒れたらみっともないからね」
風間の隣にいる長谷川もニコッと笑って補足する。
多分、私と小春が飲めないから気を遣ってるんだろうな。
ふたりのこういう紳士な態度は尊敬してしまう。
美味しい料理にみんなで舌鼓を打つが、デザートのアイスを食べる頃にはもうお腹が破裂しそうだった。
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