極上御曹司の愛妻に永久指名されました
ニヤニヤ顔で質問する彼が憎たらしい。
「どうって……それは……」
『今は風間が好きだから』とは絶対に言えず、彼から視線を逸らしたら、彼に顎を掴まれた。
「俺のことが好きだと気づいたからだろう?」
風間の追及にブンブンと首を左右に振って言い返す。
「な、なに勝手な解釈してるの!」
「お前の目も表情も身体も『俺が好きだ』って言ってる」
う……そ。
私の気持ち……バレてる?
どうやって誤魔化せばいいの〜!
頭は真っ白で、上手く反論できない。
そんな私に風間は意外な言葉を投げた。
「お前も察しろ。長谷川も小春と朝までゆっくり過ごす。真野が自分たちの部屋に戻れば、ふたりの恋の邪魔をするだけだ」
「あっ……じゃあ、あのふたり上手くいくんだ?」
小春がついに両思いになるってこと?
風間に聞くと、彼は悪魔のように微笑んだ。
「全てはお前次第」
彼の言葉を聞いてガクッと項垂れる。
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