極上御曹司の愛妻に永久指名されました
その長谷川の質問に、思わず飲んでいた味噌汁が気管に入ってしまい、ゲホゲホむせる。
そんな私に代わって風間が澄まし顔で答えた。
「五時くらいだったかな」
……風間ったら何を真面目に答えてるのよ。
「ふーん、やっぱり紫ちゃんと部屋代わって正解だったね」
長谷川は満足した様子で私を見て、爽やかに微笑んだ。
うわ〜、この笑顔。
昨日風間と愛し合ったのバレてる〜!
恥ずかしくて長谷川の視線を受け止めることが出来なかった。
黙ってご飯を食べ続けだが、風間に名前を呼ばれて唖然とした。
「紫、そこの醤油取って」
ごく自然に言ったけど、私はその呼び方に慣れてない。
「風間、なに急に下の名前で呼んでるの?」
声を潜めて抗議したら、彼がニヤリとした。
「布団の中でも紫って呼んだが気づかなかったか?」
風間の弄りに顔の熱が急上昇する。
言われてみれば『紫』って呼ばれたかもしれない。
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