極上御曹司の愛妻に永久指名されました
あれ?
さっきまで気まずかったのに、今は恭一と普通に会話してない?
そう思ったら、自然と笑みが溢れた。
「何がおかしいんだ?自分が鈍感って知って変になったのか?」
笑う私を見て恭一が怪訝な顔をする。
「違う。いつもの恭一でホッとしたの」
恭一に向かって微笑んだら、彼は妖しく目を光らせた。
「いつものねえ。それじゃあ、家に帰ったらご期待通り、お仕置きしてやる」
ぎゃあ〜、しまった〜!
自分で墓穴掘っちゃったよ。
今日はお仕置きされずに済むかと思ったのに……。
「さあ、帰るぞ。黒沢が予約した部屋にいるかと思うとイライラする」
珍しく恭一は顔をしかめ、私の手を掴んでベッドから立ち上がらせた。
これって嫉妬なのかなあ。
そう考えると嬉しい。
だって、何事にも動じない恭一が不機嫌になってるんだもん。
「うん」
返事をする私を見て今度は恭一がニヤリとした。
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