極上御曹司の愛妻に永久指名されました
【番外編】誰よりも大事な彼女ー恭一side
「あっ……!」
書斎のファイルを整理していらない書類をシュレッダーにかけていたら、ファイルが崩れて一緒に置いてあったアルバムが床にドサッと落ちた。
今日は大晦日。
紫と朝食を食べた後、家の中を大掃除中。
うちの会社の方は二十七日から正月休みに入ったが、クリスマスイブは思いがけず福島のホテルで彼女と過ごしたこともあり、この休みは旅行はせずゆっくり過ごす予定。
床に落ちたアルバムを拾い上げて中を確認する。
どこも壊れてはいないようだ。
最初のページは、大学の入学式の写真。
俺と小春と長谷川の三人が笑顔で写っている。
次のページは、学食でこの三人でお昼を食べている写真で、この光景は、高校の時と同じだ。
だが、またページを捲ると、紫が現れる。
これも学食での一枚。
長谷川が撮ったのか、俺と小春と紫の三人で写っていて、紫は写真の隅っこにいる。彼女の目線も正面を向いていない。
それを見て思わず笑みが溢れる。
「懐かしいな」
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